< 和田峠 >                                    走ったところ へ戻る

                             和田峠にある林道開通記念碑の前でパチリ
東京地区でヒルクライムの定番の1つとされているのがこの和田峠への登りです。

和田峠は最近有名になった高尾山から延びる稜線上にある陣馬山の、そのすぐ先にある峠で標高は690m、浅川CRからは高尾街道から美山通りを経て陣馬街道(全線舗装路、クルマ通行可能)を峠まで走る約17kmのコースです。

和田峠からは相模湖方面に下り、甲州街道・大垂水峠を経て高尾に戻れますが、今回は初めてということもあり峠への往復コースにしました。


浅川CRから高尾街道へは、CRの終点が高尾街道と甲州街道との交差点下になるので分かりやすいと思いますが、その手前の対岸にある陵南公園を経由して行くことができます。

休憩にちょうどいい陵南公園                             浅川CR(向こう側)から陵南公園に渡る橋  
橋を渡った先に、左手にくの字に上がって行く坂がありますのでこれを登りますが「自転車を降りて」との標識がありますのでこれに従ってバイクを押して行きます。坂を上がった先のT字路を左折し道なりに左に回って行くと右手に多摩御陵の塀があり、その先の高尾街道の橋脚を潜り右折すると、そのまま歩行者/自転車専用の通路で高尾街道に入ることができます。

ここから陣馬街道までは結構な登り坂がありますので、フロントをインナーに入れておくと良いと思います。最初は森の科学館横の坂で、これを越えると美山通りへの交差点に着き、次に美山通りの八王子霊園横の坂があり両方とも結構アナドレない傾斜があります。

坂を下って美山通りをそのまま行けばトンネルを潜った先に陣馬街道との交差点がありますが、このトンネルを避けて陣馬街道に至る裏道があります。このルートは八王子霊園の先の信号を左折して道なりに走り、坂を上り下りして浅川の橋を渡った先で陣馬街道に出ることができます。

あとは陣馬街道ひた走りになりますが、途中休憩にちょうど良い「夕やけ子やけふれあいの里」がありますので寄っていくことをお勧めします(浅川CRから約10.5km)。売店の他ベンチ、トイレがありますが、自転車をモチーフとしたしゃれたバイクハンガーがありました。


夕やけ子やけふれあいの里                       自転車をモチーフとした?バイクハンガー 
休憩後「いよいよ和田峠への登りになる」と気を引き締めて出発しますが一向に傾斜は急にならず、むしろ高尾街道と美山通りの方がキツかったくらいです。最初のポイントは休憩地点からすぐ先にある落合橋の分かれ道で、陣馬山方面への大きな看板があります。


陣馬山方面への分かれ道・落合橋                 右手を行くと醍醐林道を経て和田峠に至る  
次のポイントはバスの終点になる陣馬高原下の分かれ道で、これも陣馬街道の標識があるので分かりやすいです。ここを過ぎるとその先に「浅川源流端」の標識があり、そろそろ人家が無くなってきます。


陣馬高原バス停先の陣馬山方面への分かれ道          しばらく行くと浅川源流端の標識がある  
このあたり(約14km地点)から坂が急になってくると、陣馬山へのハイキングコースの道標がある地点からいよいよ本格的な峠への登りが始まります。ここからは4つのヘアピンカーブを登り何れも10〜15%の勾配が続きます(20%近くの場所もある!)。


最初のヘアピン、矢印が上の道路              最後のヘアピン、息も絶え絶えで必死に上がる  
このぐらいの傾斜になると、仮に止まってしまった場合次の漕ぎだしが大変なことになるので何とか頑張って走り続けます。道も狭く、また時折クルマや二輪車が来るのでその時は注意が必要ですが、そうでない場合は道幅全部を使った「蛇行登り」でラクをすることができます。傾斜が急になってから峠までの距離はあまり無いにもかかわらず、体感的には「まだ坂があるのかア〜」とヒイヒイいいながら、ようやく峠に到着です。


暗い林道からようやく峠に到着             広く明るい和田峠と峠の茶屋(トイレは簡易型しかないので注意)
暗い林道から到着すると明るく広い峠に出て感激します。峠には茶屋があり結構広い駐車場もあるので、クルマでここまできてハイキングに出かける人も多いようです。30分ぐらい休憩していましたが、ひっきりなしにハイカーが来たりクルマが通り過ぎて行き、ローディーは3組程度でした。


峠で記念写真をとり、ランチ休息後来た道を下って行きますが、今までの快適なヒルダウンとは違い、この下り坂は道が狭く、また短い急坂の連続なので速度が出せません。従って強めのブレーキを連続してかけて行くことになり、ブレーキを握る手がかなり痛くなりました。

しかし急坂を我慢して降りて行くと、陣馬高原バス停の前あたりからなだらかな長〜い坂道になり、ペダルを漕がなくても30km/hには達しない速度でノンビリ降りて行けるので非常に快適です。和田峠コースは急坂チャレンジのように言われていますが、そこまでの陣馬街道のアプローチは非常に楽しく走れるコースと言えるのではないかと思います。
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