<五日市から檜原村都民の森(檜原街道・奥多摩周遊道路)>         走ったところ へ戻る

奥多摩周遊道路は、武蔵五日市(東京都・あきる野市)から檜原村を通って奥多摩湖(東京都・奥多摩町)に至る東京都随一のスカイラインで、ドライブやオートバイの周遊コースとして人気がある道路です。


しかしオートバイのスラロームコースとして大勢のライダーがつめかけ、スピードの出し過ぎなどによる交通事故が多く、開通当時は危険な道路として規制がかかったこともありました(現在でも夜間は通行禁止で、ケガをしても救急車が来るまで2時間の看板あり!)。




一方この道路ができる前は、五日市から檜原街道で数馬集落までしか行くことができず、数馬は「東京の秘境」と呼ばれ、その先にある三頭山(1534m)は奥多摩の山の中でもアプローチが長い深山で有名でした。しかしこの周遊道路ができ、三頭山の下に「檜原都民の森(標高1000m)」が開設されていろいろなルートのハイキングコースや観光施設が整備され、小学生の遠足でも登れる山になりました。

奥多摩周遊道路の最高地点は都民の森からさらに奥の風張峠(1146m)で、ここを過ぎると眼下に奥多摩湖を見ながら下るコースになります。今回はクルマ&ライドとして、五日市駅からさらに5kmほど入った十里木駐車場(標高225m)にクルマを止め、そこから約25kmの都民の森を目指しました。


十里木駐車場から五日市からくる檜原街道をそのまま進み、最初のチェックポイントが檜原村役場(結構立派!)前のT字路交差点(標高261m)です。ここを左折すると道はゆるやかに登って行き、アップダウンもあるコースに入っていきます。

幾つかのカーブを右に左に登っていくと、上野原方面へ抜ける道との交差点・上川乗(標高414m)に着きます。ここはコースの中間ぐらいなので一先ず最初の休憩をとりました。走った日は平日でしたがダンプカーが結構走っていて、カーブで追われたりすることも数回ありました。でもダンプは上野原方面に行ってしまうようで、ここから先では出会いませんでした。
 
 檜原村役場前の交差点(都民の森へは左折)           上川乗の交差点(上野原方面は左)
上川乗を出発して本格的な登りはこれから、と思って登っていくと2〜3か所の下りもあり、「何だ楽勝だな」と最初は思ったりしましたが、やはり標高1000mへのコースはラクではありません。幾つかの平均5〜7%のカーブをノシノシと登って行くと、かつての東京の秘境・数馬集落に入ります。温泉宿がある集落へは周遊道路から脇道(旧道)に入って行きますが、周遊道路沿いに三頭山ハイキングの帰りに入ったこともある「数馬の湯」があり、ここで最後の登りに備えて休憩を取りました。
 
 数馬の湯前 ここから最後の登りが始まる             9%の標識がある最後の九十九折りの登り
ここから残り約4kmが最後のガンバリです。道は九十九折りとなり、これから走る先が上の方に見えるとガクっとなりますが、ここまで来たらしょうがない、とアキラメてインナー&MAXギアで牛歩の走り?です。勾配9%の標識を過ぎ、最後の右カーブを上がって都民の森前の信号が見えると勇気百倍、不思議と速度も上がり何とかたどり着きました。

                                都民の森はこの日は休館 人影も少なくラッキーでした
この日は月曜日だったため都民の森施設はお休みで、駐車場も閉まっていました。人影もまばらで、昨日も来たという小鳥の撮影をしていた人に聞くと、昨日の日曜日は混雑して撮影どころでは無かったようで、休みを知らなかったとはいえラッキーでした。

それでもここまで登る間に数人のローディーとすれ違ったり、またかなりのオートバイに追い越されたりしたので、休日はさぞ道も混んでいただろうなと思います。

この周遊道路をドライブするクルマやオートバイは、都民の森が一つの目的地になるので、ここが休館だと急カーブでクルマに追いかけられることが少なくなる、と考えると、このコースは月曜日が穴場ではないかと思いました。特に左カーブの下りでは、道路の中側に膨らむことがあるので、クルマが少ないのは大変助かります。
ベンチに座ってのんびりしたランチを終え、いよいよお楽しみのダウンヒルです。とは言っても都民の森からすぐヘアピンカーブの下りになるので、慎重に適度のブレーキを加えて下りていきます。

しかしいつも思うのですが、あんなに苦労して走ったのに下る時は一瞬で、ここでもアット言う間に数馬の湯を過ぎ、気持ちがいいナ〜と思っている内に数馬集落への入り口を通過してしまいます。またここまで下って見ると、登りで感じた以上に急傾斜の連続であったことが分かり「この年齢(古希です)で良くもまあこんな所を走って来たものだ」と感心してしまいます?!

実はロードバイクに乗るかなり前に、三頭山へのハイキングで都民の森にバスやクルマで来たことがありましたが、その時ノロノロと走っていたローディーや、都民の森で汗だくでひっくり返っていた連中をみて「世の中には(気が知れない)連中がいるもんだ」と思ったことがありました。それを後になって、まさか自分がやる、などということは露ほども思っていなかったのが正直な感想です。

帰りは上川乗りまで下り、後は一路五日市に向かいますが、この交差点から先は急にクルマが増え、バスやダンプカーに追いかけられることが多くなります。従ってバックミラーを煩雑にチェックして、もし前方にカーブがある場合や対向車(特に大型車)がくる場合は、それと重ならないように速度をコントロールする(時には止まる)走り方が必要になります。

この道路(檜原街道)はカーブが多く、かつ路肩は無いに等しい所も多いので、一般道の走行にあまり慣れていない人にはキツイかも知れません。それも含めて、このコースはある程度の経験が必要であるのでは無いかと思います。

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