<玉川上水側道(一般道)で羽村堰へ>                   走ったところ へ戻る
現在玉川上水の水路を見ながら走ることができるのは、杉並区・久我山から拝島駅北口まで上水に沿った遊歩道・側道です。


久我山から井の頭公園まではほとんどが未舗装の遊歩道で、また境浄水場から拝島駅北口までは、一部の未舗装路を除きほぼ一直線の玉川上水に沿った交通量の少ない舗装路です。このコースは途中から緑が濃い道が続き、また多摩川CRとの組み合わせで周回コースが作れます。


このコースは一部を除き一方通行が多いことや、歩行者・自転車専用路になっているので、都内から奥多摩方面へ向かう場合には、青梅街道や新青梅街道、また五日市街道などに比べ非常に走りやすいので活用できると思います。




<玉川上水側道の起点?>


玉川上水側道の終点は羽村堰ですが、その「起点?」は玉川上水の下流で水路が見える最初の場所と考えると、杉並区・久我山の中央高速道から続く首都高4号線の高井戸IC付近になります。


玉川上水はこれより暗渠で新宿御苑北側の四谷大木戸に至っていますが、その側を辿っていく道はありません。

玉川上水側道の「起点」(中央道が見える)             上水はここから暗渠で四谷大木戸に流れている
また現在ここから三鷹市の人見街道との交差点まで、国立市から甲州街道と平行に走る東八道路が上水沿いに建設中で、周囲の様子が変わりつつあります(2019年6月に開通)。
 
建設中の東八道路(左側・南側の樹林帯が玉川上水)       工事中の人見街道との交差点(手前の未舗装路が上水の遊歩道)
久我山の出発地点からは左岸(北側)の未舗装の遊歩道を行き、途中三鷹市・牟礼で右岸に渡ります。この辺は少し高くなっていて、水路が深く切り込まれています。法政高校や明星学園の裏門を通過すると、左手に井の頭公園競技場のグランドが広がっています。
このグランドに出て少し戻ると「三鷹の森・ジブリ美術館」があり、連日賑わっています。

三鷹市・牟礼付近(右手が玉川上水)            ジブリ美術館(遊歩道に隣接する井の頭公園競技場グランドに隣接)
井の頭公園の西端で遊歩道は終わり(右の写真、左手には井の頭公園駐車場がある)、ここからは舗装路の側道を走ります。上水のどちら側を行っても良いのですが、玉川上水は三鷹駅と交差しているため、そのまま行くとは南口駅前広場に出てしまいます。

南口を通過しても良いのですが、歩道が狭くバス待ちの人も多いので、手前のむらさき橋を北に向かってJR中央線をくぐり、その先を左折して三鷹駅北口に出た方が、交通量も少なく走りやすいと思います。

北口サークルの北側歩道を通過し、南口へのアンダーパスがある三鷹通りとの交差点に出て、ここから上水の北側の側道を走ると、4車線の新武蔵境通り(この通りを南下すると多摩川原橋で多摩サイに出る)との交差点(境浄水場の東南端)に出ます。

境浄水場と上水との間の側道を行くと、ようやく五日市街道と合流する境橋交差点に出ます。なお境橋で玉川上水から練馬方面に流れる千川上水が分流されています。また境浄水場の西南側にある桜橋交差点から北に向かい、すぐ先の井の頭通りを左折するとその突き当りの五日市街道との交差点(関町五丁目交差点)に多摩湖自転車道の起点があります。

境浄水場正門・桜橋交差点(左側先を左折で多摩湖自転車道起点) 五日市街道との合流地点・境橋交差点(千川上水分流点)
境橋交差点からは小平・喜平橋まで上水の南側の側道を走ります(上水の北側は五日市街道が並走している)。また五日市街道の北側には小金井公園が広がっており、途中の上水に架かる適当な橋を渡って公園に行くことができます。


玉川上水に架かる橋と五日市街道を横断して小金井公園へ向かう   小金井公園入口(南側正門)
ここから小金井公園南西端の小金井橋を過ぎ、その先の茜屋橋までは一方通行が続きますが、途中の交差点は上水を挟んで反対側にある五日市街道の交差点の信号に連動するので横断には注意します。茜屋橋から喜平橋までは両側通行ですが、側道は交通量が少ないので走りやすいと思います。


なお並走する五日市街道を走っているロードバイクを時々見かけますが、路肩が狭いのでかなり危険です。反対車線に対向車が来る場合などは、バイクの追い越しができないでイライラしているクルマを良く見かけます。道路交通法では問題ないのでしょうが、上水の反対側(南側)に交通量や信号も少ない側道がありますので、こちらを走ることをツヨク勧めます。なお上水の両脇には遊歩道がありますが、舗装部分はほとんどなく、歩行者も多いので走らない方が賢明です。


喜平橋交差点(五日市街道はクランク状に上水の南側に移る)   喜平橋から北側側道を走り西武多摩湖線の踏切(左方)を渡る
小平・喜平橋から西武多摩湖線を越えるまでは、このルートの1つの「難所」です。喜平橋で五日市街道はクランク状に上水の南側に移るため、側道は北側になりますが、喜平橋交差点の横断はやや面倒です。図で赤ルートは北に(上に)向かう時に喜平橋を渡りますが、この部分は直進と右折のレーンがあるため路肩がなく非常に危険です(橋上の歩道部分は狭く走れない)。安全に渡るには一旦手前(東側)で喜平橋を北側に渡り、その先の信号で左に横断して側道に入る青ルートをオススメします。


喜平橋から西武多摩湖線までの一方通行路は、結構交通量が多いので注意が必要です。西武多摩湖線踏切の横断もやや面倒ですが、右図の赤ラインに従って進みます。なお歩行者も多く狭いので、歩いて渡った方が良いと思います。


小平・喜平橋の通過 青ルートが安全でオススメ        西武多摩湖線踏切の通過 歩道もなく人が多いので歩いて通過
西武多摩湖線踏切を越え、すぐ北側の側道に左折します。ここからは上水の側道としてあまりクルマが走らない道が続きます。

しばらく走ると左側からクルマが入ってくる商大橋がありますが、この地点から五日市街道は玉川上水から南に離れていきます。このすぐ北側には彫刻で有名な「平櫛田中彫刻美術館」があります。

商大橋から200mほど行くと、右の写真のように左手の上水に架かっている歩行者用の橋が見えますので、この橋を渡り上水の南側に移り、ここからは当分の間上水の南側を走ります。府中街道を横断すると上水北側に小平中央公園があり、トイレ・休憩ができます。

公園の南西端にある西武国分寺線踏切を渡り、さらに上水の南側を進み小川橋交差点に着きます。


小川橋から玉川上水駅前までは、ダートの遊歩道になり走って走れないことはありませんが、歩行者も多く狭いので舗装路の迂回路を行った方が良いと思います。

迂回路は小川橋交差点を右折し北に進み、コンビニの先を左折して団地内の道を行きます。そのまま行くとゴミ焼却場にぶつかり、道なりに右に曲がるとT字路にでます。

このT字路を左折しますが、並走する西武拝島線の手前には、この先の玉川上水・小平監視所から分水された野火止用水が流れています。このまま進むと玉川上水駅に着きますが、トイレと小さな公園があり休息に便利です。
玉川上水駅からは再び上水の南側の道を走ります。ここからしばらくダートが続きますが、砂利でもなく固い土の路面なので23Cのロードバイクでも問題ありません。なお適当な舗装路の迂回路はありません(駅の北口に行くにはエレベーターを使わなければ行けない)。ダートを抜けたその先は珍しく上水がカーブしている坂道があり、その先に「残堀川との交差点」があります。

自然河川との交差点は大変珍しいのですが、行ってみると玉川上水の方が下を流れています。開削当時はどうなっていたか分かりませんが、この残堀川自体も昔から流路を人工的に変えているとのことです。なお残堀川沿いの遊歩道を北に向かうと狭山丘陵の西端に、南に向かうと「国営昭和記念公園」から多摩サイに出られます。

残堀川との交差点から、すぐ先にある天王橋交差点の手前で側
道はなくなりますので、左折(南側)し一般道に出て、やや渡
りずらい天王橋交差点を横断して南側の側道を行きます。


この南側の側道は次の松中橋交差点で北側に移り、対岸のゴル
フ場が終わる次の交差点を過ぎ、ようやく
拝島駅北口付近に到
着します。上水の側道はここから無くなりますので、R16を横
断して
新奥多摩街道に出るルートを辿ります。


これにはいくつかのルートがありますが、1つはR16の下をく
ぐる自転車・歩行者路を通り、住宅地を進んで最初の信号を左
折し、
青梅線ガードをくぐり上水に架かる橋を渡ります。


左手のゆるい坂を下りて行き五日市線踏切を横断し、そのまま
進むと新奥多摩街道に出られます。新奥多摩街道は自転車通行
可の歩道や路肩も広く、走りやすいのでオススメです。


ここから羽村堰に行くには、五日市線に沿って坂を下り多摩サ
イに出るか、奥多摩街道を走って羽村駅からの道が交差する大
きな五差路を左折し、奥多摩街道の
羽村堰入口交差点に出るル
ートがあります。
なお新奥多摩街道はほぼ多摩川と平行に走っているので、どこでも左に曲がって直進すれば多摩サイに出られます。またこのまま走ると河辺の先で青梅街道と交差し、さらにその先の東青梅駅西側で青梅線を越えると成木街道に出ますので、奥多摩方面や名栗方面へはこのルートを辿るのが良いと思います。

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