多摩湖サイクリングロード

　＜狭山湖周回コース＞            　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　走ったところ　へ戻る

早稲田大学・所沢キャンパスへの分かれ道を左に進み、夜間進入禁止の扉を過ぎると、いよいよクルマもほとんど通らないダートコースになります。

最初は舗装路だがすぐ砂利とデコボコのダートになる

所々雨で削られた穴があるので、コース取りに注意しないと転倒の危険があります。特に23／25Cの細いスリックタイヤでは、走りを楽しむ余裕はないでしょう。また雨が続いた後ではなかなか乾かないためヌカルミがあちこちにあり、フェンダーが無いと泥だらけになります。

道は悪いのですが樹木が深く、午前中でも暗いような道なので暑い時期に走るのにはもってこいだと思います。しばらく走ると「比良の丘」という道標がある分かれ道があり、これを北に進むと樹林帯から広く明るい丘に出て埼玉・所沢方面の眺望が開けます。

周回コースの樹林帯と比良の丘への道標（左手へ進む）　　　　　　広く明るい比良の丘（所沢方面の展望が開けている）

一旦周回路に戻り、その少し先から右折して北側に進むと、池や自然林を散策できる「さいたま緑の森博物館」があります。ただし自転車で走り回ることはできません。この地点は周回コース北側の中間付近になり、残り半分を行くと間もなく柵が連なるようになったらコース南側の「六道山公園」もスグそこです。

さいたま緑の森博物館案内所　　　　　　　　　　　　　　　　　　柵が見えるとまもなくコース南側に出る

北側コースから舗装路に出ると、休憩ポイントの六道山公園です。この公園にはシンボルの「塔」があり、上に登って景色を楽しむことができますが、夏季は周囲の木が茂ってあまり展望は効きません。なおトイレも完備しています。

北側コースの出口（舗道に出る）　　　　　　　　　　　　　　　　六道山公園のシンボル「塔」（展望台）

六道山公園から狭山湖周回のコース南側に入り、しばらく行くと森から明るい開けた場所に出て今までの雰囲気に不似合いな「三叉路交差点」が現れますが、これは「六地蔵」の史跡です。

コース南側はほとんど下り坂のダートになりますが、北側より荒れていないためロードバイクでも走れます。もしロードバイクで走る場合は、北側のコースに入り込まないで戻るか、六道山公園の南側に下りる舗道を下って青梅街道に出る方が良いと思います。
またこのコースはハイキングの歩行者も多いので、スピードに注意する必要があります。

あまり荒れていない南側のダートコース　　　　　　　　　　　　　六地蔵

六地蔵からどんどん下って行くと小さなツヅラ折りの舗装路に出て、下りきったところで狭山湖から来る都道に突き当たります。そこには大きな鉄柵があり行き止まりのように見えますが、ちゃんと左側(北側）に自転車／歩行者が通れるスキマがあります。

なお正面に見える樹林帯は現在立ち入り禁止のようですが、そのまま上がって行くと多摩湖周回道路に至る「かぶと橋」に出ます。

また都道を右手に行くと立ち寄り温泉・かたくりの湯があります。帰路は都道を左手に上がって行き、途中で並行する多摩湖周回道路に入れば狭山湖入口の交差点に至ります。

舗装路を下ると大きな鉄柵に突き当たる　　　　　　　　　　　　　右手に行くとスグ「カタクリの湯」がある

このコースは北東側の約1/4が未舗装路（一部舗装）の車道、後の3/4は車進入禁止のダートが続きます。アップダウンも結構あるので、この近辺では前後輪にサスペンションを装備したMTB（フルサス）の練習コースとして有名です。なおコース全体で湖水はまったく見えません。

多摩湖周回コースよりアップダウンが大きく、砂利や登山道のようなダートが続くので、細いスリックタイヤのロードバイクには適しません。ロードバイクでは少なくとも28C以上の溝つきタイヤを履かせるか、できれば前輪にサスペンションを持つハードテイルで走るのが良いと思います。

コースの北側は砂利や穴だらけの道が続き良い景色もないので、正直言ってあまり面白くありませんが、南側は展望台もある六道山公園や、六地蔵の分かれ道、またカタクリの花で有名な野山北公園などがあるので新緑や紅葉の季節にはオススメです。