電動アシストスポーツバイク(
e-Bike) BESV JR1
トップ
サイクルライフ
e-Bike
走ったところ
バイクいじり
ローディーへの誘い
e-Bike
BESV JR1 の改装等
JR1 の走りと実力
e-Bike の一般情報(2018)
JR1 の走りと JR1
の
「実力」
・
国道の峠道コース
(R20 小仏峠)
・
いくつかの峠を越えるコース
(青梅から名栗湖、小沢峠、山王峠)
・
本格的なヒルクライムコース(奥多摩有料道路・五日市から、バッテリー切れを経験)
・
Eモードを多用した本格的ヒルクラコース
(奥多摩有料道路・奥多摩湖から)
e-Bike
BESV JR1 の改装等
BESV JR1 で走ったところ
e-Bike の一般情報(2018)
JR1 で走ったところ(坂道コースにおける JR1 の「実力」)
e-Bike を購入する理由として、
ノーマルバイクではとても登れない急坂があるコースを走りたい
、というのが一番では無いかと思います。若い人やベテランのローディーなら「練習にちょうど良い」と言うヒルクライムコースでも、アラ古希ローディーには頑張っても登れない、というコースは多いものです。
e-Bike を買った直接の理由は「
峠道のヒルクラコース
でフウフウ言いながら登るのが精いっぱい、走るのを楽しむどころではなかった」という体力の限界を感じたからですが、
BESV JR1
を購入後いくつかの坂道コースを走ってみて、その実力を試して見ました。
〇
国道の峠道コース
最初走った坂道コースは、東京地区でヒルクラの初心者コースと言われている国道20号線(甲州街道)の峠道です。このコースはノーマルバイクでも頑張る距離は数kmで済みますが、かなり交通量が多い国道で、大型車も割合多く走るため登るだけに神経を使う訳にもいきません。
最初に目的の峠アタックが始まります。起点からの標高差は217m、約8.6kmの登り坂は傾斜が次第に上がって行くので初心者でも取りつきやすいコースです。
ここでは傾斜が〜4%の6km程度まで
E
モードでノーマルバイク並みに走り、それ以降は少しキツクなったので
S
モードで峠まで走りましたが、Sモードに入れた瞬間足への負荷はスッとなくなり、傾斜が急になるに従ってギアを下げて常に足が軽い状態で登り切りました。なおクランクはインナーに入れることもなく、速度は15km/h前後でした。
また最初先行するノーマルバイクの仲間について行きましたが、Eモードで走っている間は遅れ気味になりました。しかし
S
モードに入れたあたりから徐々に追いつき、一緒になるとペダルをフツーに回しても追突しそうになりました。
S
モードはクランクの踏み込み量でアシストが変わるので、クランクを回さない時はアシストがほとんどなく、その状態から踏み込むとグッと前に飛び出します。従って低速のノーマルバイクと坂道を一緒に走るのは難しく、追い越して先に行くことにしました。
峠を越えて帰りの道はいくつかのアップダウンがあるコースでしたが、E/Sモードの切替が面倒になってきたためSモードに入れっぱなしで走りました。全行程は40kmほどでしたが、走行後の RANGE の値はE:11km、S:9km、P:6km、バッテリー残量は2/5でした。
坂登りで e-Bike がラクなのは当然ですが、その他に信号待ちの後漕ぎ出しでの軽さは、特に疲れが出る帰り道では非常にありがたく思いました。
TOPに戻る
〇
いくつかの峠を越えるコース
このコースは初心者からやや中級に近い幾つかの峠を越えていくヒルクラコースです。特に目的地の湖畔に上がる坂は傾斜がかなり急で、坂登りチャレンジの有名なコースになっています。
ここでは最初の小さい峠を越え、8%越えの峠に向かって4〜5%程度まではEモードで登り、それ以降はSモードに入れて走りました。速度は〜12km/h程度で、周りの景色を楽しみながら登って行くことができます。峠を下って次の目的地・湖畔への急坂では最初からSモードで走り、途中の10%を越えるあたりではペダルが重くなってきたのでクランクをインナーに入れましたが、これは初めてのことでした。やはり e-Bike でも10%を越える坂ではインナーを使い、10km/h以下の速度になります。
このコースは帰りも幾つかの峠を越えるのですが、最初の峠にかかる前までは約7.5kmのゆるい下りが続くので、速度は自然に25km/hを越え30km/hに達しましたが重い感じはしませんでした。その後の峠の登りでは、Sモードで足に負担がないようにギアと速度を選んで走ることにより、疲れが出る帰り道も楽に走ることができました。しかし同行したノーマルバイクの仲間は、特に帰路の峠の登りで時間がかかり、見ていてかなりシンドそうでした。
全行程は42kmほどでしたが、走行後のRANGE の値はE:5km、S:4km、P:3kmとほとんどもう走れない様な値を示し、バッテリー残量は1/5でした。
このコースでは10%を越える坂を経験しましたが、クランクをインナーに入れればリア・カセットはまだ数枚余裕があるので、これ以上の劇坂でも十分チャレンジできる見通しがつきました。
TOPに戻る
〇
本格的なヒルクライムコース
(バッテリー切れを経験)
東京地区の非常に有名なヒルクライムコースとして、最高地点の標高が1143mの奥多摩湖周遊道路があります。コースとしてはその最高地点の手前に標高1000mのポイントがあり、ここまで上がるのが一般的です。
このコースの出発点の標高は222m、距離は25.1km、その内最初の半分の13kmはゆるい坂道と途中に約3〜5%のアップダウンがある道です。次の10kmは約3〜8%、そして最後の登りの2kmが約8〜11%の九十九折になります。なお距離は短いですが、所々でこれ以上の傾斜もあります。
このような本格的なヒルクライムコースは初めてなので、前半で体力を消耗しないように
始めからSモード
で走りました。ところがこれが災いの原因で、
後でヒドイ目に会う
ことになりました!
最初の休憩地点の13.4km地点までは、多少のアップダウンがありましたが、Sモード走行は快適そのもので速度も18〜24km/hと快調に走ることができました。この調子で次の10kmを登って行きましたが、Sモードでは15〜17km/hとノーマルバイクでは考えられない速度で、しかも足への負荷もあまり感じないで走れました。
ところが傾斜もかなりキツクなり、後3kmぐらいかな? と思った地点でバッテリーのバーグラフを見ると、何と2つしか点いていません。このコースは最後の登りがキツイので嫌な予感がしましたが、まあ2つもあるから大丈夫だろうと登っていくと、残り2kmの地点でバーグラフは1つになり、すぐ点滅を始め、
Sモードが強制的にEモードに
なってしまいました。
ア〜ア〜この
肝心な所でバッテリー切れ
かヨ! と心の中で叫んでみてもどうしょうもありません。一瞬ココで帰ろうか、とも思ったのですが後1km我慢、と思い直し、アシストなしのノーマルバイク状態でペダルを踏みました。
e-Bike のバッテリー切れということは、
ノーマルバイクの倍の重量で、かつホイールも鉄下駄以上の重い状態で急坂を上る
ことになりますから、これはもう大変なことで今まで経験したこともありません。しかし次のヘアピンカーブを曲がった時に、目的地が前方に見えたことが幸いして、何とか頑張って登りきることができました。
一方帰り道は下りだけでアシストの必要はない、と思っていたら、標高が下がっていくと結構アップダウンもあり、これを重いノンアシスト状態(なんちゃってロードバイクか?)で走らなくてはなりません。結局平坦路に多少の上り坂の区間を含む10km以上の道を、重〜いバイクで帰ることになりました。
実は JR1 でこれほど長い距離をノンアシストで走ったことはなかったのですが、やってみると(やらなきゃ帰れないので)思ったより楽に走れることが分かりました。ただし速度は18〜20km/hに下がります。これはケガの功名で、バッテリーが切れてもある程度の上り坂を含む道なら、十分フツーに走れることが分かったことは収穫でした。
やはり e-Bike といえども、その重量は大きくモノを言います。JR1 は16kg弱と他の e-Bike に比べかなり軽量なので、このような状況でも大したこともなくライドを続けられることが分かりました。
TOPに戻る
〇
Eモードを多用した本格的ヒルクラコース
奥多摩周遊道路を奥多摩湖側から登る本格的なヒルクライムコースです。今回は反対側の五日市側から登った時にバッテリー切れを経験したので、Eモードでなるべく頑張って、キツイと思った時点でSモードに入れることにしました。
ヒルクラコースの傾斜 キャンプ場入口から月夜見第一駐車場までがガンバリ所
出発点の奥多摩湖Pから湖畔に沿って三頭橋まで国道を走る7.4kmの区間は、ほとんど平坦なのでEモードまたはノンアシストで走りました。それでも平均速度は20〜25km/h程度なので、もしSモードに入れておいてもバッテリー消費はほとんどありません。
三頭橋から奥多摩周遊道路が始まりますが、「山のふるさと村キャンプ場入口」まで3.3kmの区間は3〜5%の傾斜なのでEモードで頑張れました。そこを過ぎると道は九十九折になり、月夜見第一駐車場までの5.8kmがこのコースの難所になります。
特に駐車場まであと2〜3kmという地点が10%を超える傾斜で、最大傾斜は15%ほどにもなりますが、Sモードでは10〜15km/hの速度でシュウシュウと登ることができます。帰り道に登ってくる数人のローディーとすれ違いましたが、皆さんフーフー言いながらノロノロと上がって来るのを見て「e-Bike でなければとても登れないなア」と思いました。
この登りではアシスト量表示は最大の5を示し続け、バッテリー残量は三頭橋で5つあった表示が3になっていました。次の月夜見第一駐車場から風張峠までSモードで登り、バッテリー表示は2に減りましたが、峠から最終地点の都民の森までは下りなのでノンアシストです。
帰りは下ってきた風張峠に登りますが、傾斜は8〜10%と結構ありEモードではキツイのでSモードで登りましたが、峠ではついにバッテリー残量表示は1つになってしまいました。しかし帰路は正真正銘の連続下りコースで、三頭橋から奥多摩湖までの国道も上り坂はほとんどなく、全てアシストを切って(ノンアシスト)走り切りました。
今回のライドで、大体この程度のヒルクラコースがバッテリーが持つ限界ではないかと思います。従ってJR1のカタログでは最大アシスト(Pモード)の走行可能距離が64kmとなっていますが、実際はその半分も走れないのではないかと思います。
また前回のバッテリー切れの経験から、Eモードはもちろん当初は想定していなかったノンアシストで走ることも積極的に考えることで、e-Bikeの走行距離を伸ばすことが必要だと思います。
TOPに戻る