◆ロードバイクを買う前に◆

            ・いきなりロードバイクを買うのは
            ・クロスバイクからロードバイクへ 
            ・ロードバイクのメーカー
            ・ロードバイクの価格
            ・中古のバイク   ・購入方法など(参考)


   
ロードバイクを乗り回すまで仕入れたさまざまなコトを整理してまとめてみました。
最初にこれだけ知っていれば、安心してロードバイクを始められるようになると思います。 

○いきなりロードバイクに乗るのは止めておいた方がイイ

お金のことを考えれば最初からロードバイクを買った方が経済的ですが、高齢者では、普段からスポーツに親しみ、体力や運動神経に自信がある場合を除き、クロスバイクから始めた方が良いと思います。

クロスバイクで一通りの経験をして、ロードバイクに乗ってみたいと思った時がロードバイクの買い時です。もしかしたらクロスバイクに乗り始めて、固いサドルやハンドルの振動に閉口して乗るのがイヤになってしまうかもしれません。
まずはクロスバイクから
高齢者がロードバイクに乗るにはまず体力、というのは必ずしも正解ではありません。それよりも20km/hを超える速度で、前方のどちらに動くか分からない歩行者・ママチャリなどを安全に追い抜き、また左右、後方からくる人・自転車・クルマを避けられるだけの予測能力と反射神経の方が重要です。まずクロスバイクで自分が大丈夫なのか試してみる必要があります。


○クロスバイクからロードバイクへ
すでにクロスバイクに乗っているが、ロードバイクは何が違うのか?、について・・

簡単に言うとロードバイクはクロスバイクをより軽量に、かつ操作・駆動系をより精巧化したバイクです。見た目で分かる違いは、もちろんドロップハンドルと一体化されているブレーキ、ギアチェンジ操作レバーだと思います。

ロードバイクに乗ってみて、初めにクロスバイクとの違いが気になるのは前傾姿勢ブレーキレバーの操作(握り方)でしょう。

前傾姿勢はハンドルの取付け方でクロスバイク並みに持ち上げることはできますが、ブレーキレバーの握り方は慣れるしかありません。手が小さかったり握力があまりない場合は、最初に苦労するかもしれません。

しかし長距離走行では、このハンドルのように身体と縦方向に握る方が、クロスバイクのようにハンドルを平行に握るよりも疲れません。また握る部分が前後に変えられるので、疲労軽減のメリットがあります(クロスバイクにバーエンドバーを付ける理由の1つ)。
またギアチェンジの操作については、クロスバイクやMTBのシフターよりロードバイクの方が楽で分かりやすいです。

街乗りや公園散歩程度であればクロスバイクで十分だと思いますが、「もう少し長距離を走りたい」、「峠に向かう坂を駆け上がってみたい」、「サイクリングロードを速く走ってみたい」と思われる場合は、ロードバイクの方がより楽に走れます。

またロードバイクはママチャリと違って常に整備・調整が必要です。従ってバイクをイジることができるサイクルピットが必要です。これはバイクの保管場所でもありますが、バイクを置いてさらにその周囲で作業ができる程度の広さがあり、かつ雨、風、ホコリをしのげることが大前提です。

必需品として、まずは圧力計付高圧空気入れ、タイヤ交換用タイヤレバー、スペアチューブ、スタンド(または代わるもの)が必要です。また工具ですが、最初はDIY店で買えるセットのアーレンキー(六角レンチ)やドライバーでも大丈夫ですが、その内もう少しイイものや、専用工具が必要となった時点で買い揃えていくことになります。

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○ロードバイクのメーカー

ママチャリを売っている街の自転車屋さんでもロードバイクを置いてある店はありますが、最初はスポーツバイクの専門店に行っていろいろなバイクを見ることをオススメします。

ほとんどの専門店にはロードバイクとクロスバイク、MTBが並んでいると思いますが、初めはそのメーカーの多さに驚くでしょう。
なおクルマのディーラーのようにメーカー専門の販売店や、1つのメーカーを主にしている店もあります。
そこでどのメーカーが良いか? ということになりますが、初めの1台は専門店に並んでいるメジャーのメーカーならどこでも問題はないと思います。でも初めて買う場合には、webや本などで、あのブランドはどうのこうのという記事を見ることが多いと思いますが、実際にサイクリングロードを走っていて、いちいちメーカーやモデルを競うような雰囲気はまったくなく、目立つのはビンテージものを颯爽と走らせている人ぐらいです。
(なお同じグレードで比べた場合、比較的安価なメーカーは GIANT、MERIDA、FELT などでしょうか)

ロードバイクにもいろいろな種類(大体5種類ぐらい)がありますが、初めに選ぶ対象はスピードを重視するレースタイプと、長距離ライドを重視するエンデュランスタイプになります。後者はロードバイク特有の前傾姿勢がゆるめで、振動吸収性への配慮があり楽に乗れるという意味でコンフォートタイプとも言われます。高齢者にはこのタイプが良いということになりますが、メーカーによってはあまりその違いが無い(どちらでも大して変わらない)場合もあります。

また最近(2018〜)グラベルロードと言われるジャンルのロードバイクが目に付くようになりました。これは従来のスピードやヒルクライムを主目的とせず、非舗装路(グラベルは砂利道などの意味)でも安定に走れるバイクということでタイヤ幅が太く、またディスクブレーキが一般的なので、このジャンルのモデルもシニア向きかもしれません。

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○ロードバイクの価格(この情報は2017年ごろのものです)

ロードバイクの価格はフレーム素材コンポーネントのグレードで大体決まり、素材は重量に大きく影響します。初心者向けとされる10万円前後から15万円ぐらいのエントリークラスでは、重量は9kg台、アルミフレームとなります。アルミロードのハイクラスは20万円前後ですが、カーボンロードではエントリークラスが20万円弱ぐらいからで上は天井知らずです。
いろいろなメーカーのモデルを比較する場合には、アルミフレ
ームで105とか、カーボンフレームでアルテグラ、というよう
な基準で比べます。


ただし同じコンポーネントでも、クランクやブレーキが別のメ
ーカー(廉価版?)だったりするモデルもあるので、比べる時
には注意します。


また同じシリーズで価格が違うのは、コンポーネントのグレー
ドの違いによるものが一般的です。なお年式の違いですが、大
きく変わる場合は別として、バイクそのものはあまり変わって
いないことが多いので、常に新しい方が良いとは限りません。
具体的には、まず出せそうな費用があり、その範囲で自分に合ったサイズのバイクが候補になりますが、最低でも重量は9kg以下で、コンポにティアグラ(2016以降)以上のモデルを選んだ方が良いと思います(新ソラ・3000系もありかも知れない)。

でも高齢者にはお金持ちが多いので、いきなりカーボンでアルテグラのバイクを買う人もいるようです。一見モッタイナイように思えますが、若い人と違ってエントリークラスから初め、段々上のクラスのバイクを買っていく、という時間的な余裕がない高齢者故の理由はあり得ます(何時乗れなくなるかも....)。

なおここ数年スポーツバイクの価格がジワジワ上がっています。例えば同じモデルで比べると、3年前の価格に比べ大体2〜3割程度高くなっている印象があります。また一見値上げ幅が小さいように見えても、ホイールやコンポーネントの一部を安い部品にして見た目の価格を下げていることも多いです。  

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○中古のバイク

ロードバイクは他の商品と同様に中古の市場がありますが、数が少ないのでサイズが選べないことと、安心して乗れるのかどうかの見極めが大事になります。中古バイクの価格は年式というより、どちらかと言えばきれいさでかなり差があります。同じモデルで数年前のあまり乗っていないバイクが、最近の年式でも傷が多く、走行距離が多そうなバイクより高いことがあります。具体的には程度によりますが、新車価格の8〜5割ぐらいが相場と考えてよいと思います。
中古ではないのですが、家電製品にもある「型落ちモデル」を探すのもアリです。新車モデルは夏から秋にかけて発表されますが、その後その年のモデルの値引き販売が始まります。

ただし人気メーカー・モデルはあっという間に無くなりますし、どの店で買えるかは情報が全てになりますので簡単ではありません。

さらにピッタリのサイズはなかなか見つけられませんが、小さいサイズは比較的在庫が残っているような気がします。
中古のロードバイクを探す場合は、コンポーネントのモデルチェンジの時期やその内容を知らないと、同じコンポのグレードでもかなり違うことがありますので、その情報は知っておかなければなりません。最近のモデルチェンジは(4ケタの数字は系統を表す)(この情報は2017年のものです)
・アルテグラ  2014年モデルから 6700系 → 6800系 リア10段から11段に(もうじき6900?)
・105    2015年モデルから 5700系 → 5800系 リア10段から11段に
・ティアグラ  2016年モデルから 4600系 → 4700系 (リア10段)STI、クランクが上位モデル準拠
・ソラ     2017年モデルから 3500系 → R3000系 (リア9段)STI、クランクが上位モデル準拠

例えばティアグラの4700系はその前の4600系と比べ、ブレーキレバーの形状が変わり操作が軽くなりました。またシフトワイヤーがハンドルに沿う配置になったり、クランクの色・形状が上位モデル風に改良されたなど、一見して同じグレードには見えません。
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〇購入方法など(参考)

初心者向けの本やweb記事を読むと「バイクは近くの自転車店で買いなさい、そして自転車屋さんと懇意になっていろいろなアドバイスを受けないと乗れません」のような「ロードバイクの教え」が書かれています。そこでバイクを買うには電気製品などとは違ってなじみの店探しが必須なのだ」と思い、家から近いママチャリも扱っている個人商店4軒と自転車チェーン店を1軒、スポーツ自転車専門店を3軒ほど回って見ましたが、その結果個人的には個人商店でないスポーツ自転車専門店で購入する方が良いと思いました。その理由は、

 ・初心者に慣れていて、何も知らなくてもそれなりに応対してくれる(個人商店はウマが合わずハラが立つことも)
 ・多くのバイクを実際に見て触れることができる(そのように陳列されている)
 ・接客可能な店員が複数いて商品知識や接客態度の訓練を受けている
 ・値引きの変わりにクーポンなどのサービスがある(時々セールもある)
 ・車体以外の部品やアクセサリー、ウエア(ギア)などを手にとって見られる

もし近所に「初心者でも親切に何でも教えてくれる自転車屋さん(かつウマが合う)」があればラッキーなのですが、ママチャリも扱っている個人商店では、一般の客の応対で忙しそうだし、何も知らないと応対すらしない店主もいて、またその店で自転車を買わなければ、以後部品購入でも客扱いをしてくれないこともあります!
ロードバイクはかなり特殊な商品なので、本当に何も知らないと売る方も困ると思いますが・・・)

近くに適当な店が無く、やむなくwed店で購入する場合は、実際の店舗があってその通販である店に限ります。実際に店舗を構えている場合は購入時の整備状態も安心できますが、イザというときにクルマに積んで持ち込むことが可能な距離にある店が良いでしょう。

中古品を入手したい場合オークションも選択肢の1つですが、オークションの利用はある程度のノウハウが必要で、かつ何よりも商品自体の知識が無いとその価格が適切かどうかが分かりません。また商品がどの様な状態なのか実際には分からないので(詳細な写真を付けている出品者もいるが)、落札して予想と違う状態であってもあきらめる覚悟を持って望むことが必要です(返品、補償などはまず不可能)。さらに全体の清掃や一通りの整備・調整はもちろん、部品交換が必要な場合も少なくないので、初心者はもちろん全て自分で行う自信がなければ止めておいた方が賢明です。

一方中古専門店がフリマ(売価固定でオークションではない)で出品している場合は、整備・調整済が前提の場合が多いのでオークションよりは安心できます(そうでないリサイクル業者もあるので注意)。ただし消費税もかかり、また価格は高めです。

なお中古自転車の購入では、ストアであれば販売証明書、個人からでは譲渡証明書または購入証明書(防犯登録控えでも可)を必ずもらうことです。これは防犯登録に必要なのですが盗難品ではない証明でもありますので、もしこれらの書類を作成してもらえない出品者には注意が必要です(最初から書いてある出品者が望ましい)。

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