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 サイクルピット・バイクイジりの場所を作る

                     ・サイクルピットの場所探し(ガレージの一部を利用)
                     ・サイクルピットを作る(床板と側板張りで小屋風に)
                     ・バイクの収納(ディスプレイハンガーと吊り下げ)
〇サイクルピットの場所探し

バイクを買って次に必要なことはバイクを保管して、かつイジることができる場所の確保です。雨風はもちろんホコリもかからず、作業が可能なある程度の広さがいるのですが、家の中に持ち込んでいる場合、調整や換装作業を行うにはどうしても同居人(連れ合い)の許可が得られません。

そこで家屋の周囲を見渡したところ、幸いガレージが家屋から延ばしたひさしを屋根としている構造になっており、クルマを置いた後方に3畳強程度のスペースがあったので、その部分を囲う形で小屋風のサイクルピットを作りました。
このガレージは鉄鋼構造で、厚いポリカーボネイド板の屋根が被せてあり、一応上からの雨はシノゲますが、前後と家屋の反対側(塀側)は開いているので雨が吹き込むと水浸しになります。

そこでクルマの後ろ位置から、前後及び塀側をポリカーボネイド板で囲うことにして、まず板を固定する木枠を家の壁と鉄骨を利用して組み上げ、道路側から見て目立たないような塗装をかけました。

またクルマ側には扉を作りましたが、この時点では反対側(庭側)にはなかったので、強い雨だと吹き込んだり、またホコリも結構飛んでくるので、バイクには100均で買ったカバーを被せていました。しかしそれ以外にもこのガレージ利用のサイクルピットには問題があり、抜本的な改修を行うことにしました。


ガレージ後方のスペースをサイクルピットに             クルマの後方に桟を渡しポリカーボネイド板で囲う

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〇サイクルピットを作る

このサイクルピットの最大の問題点は、フツーの雨風ではこのままでも良いのですが、台風や大雨の時クルマ側から雨水が流れ込んできてしまうことです。また家屋と反対側はブロック塀で下はコンクリートの土間なので、今一つピットらしくありません。そこで「自分でできる小屋の作り方」などという2X4材による小屋製作の本を参考にして、小屋風にグレードアップすることにしました。

最初はブロック塀を覆うように合板の壁を作る工作です。まず合板を張る胴縁の固定ですが、これにはガレージ屋根を支える鉄骨に4mmφのタップを切り、またブロック塀にはネジアンカーを打ち込んで、それぞれL金具を利用して2X2材による木枠を組みました。ここで中央部分には、バイクハンガーを設置するための2X4材を渡してあります。また壁に使う合板には見た目が感じイイOSB合板(9mm厚)を使いました。

  ブロック塀側にOSB合板を張る胴縁の工作      中央にディスプレイ用バイクハンガーを付けた
次に床ですが、このサイクルピットのスペースは家屋〜ブロック塀間が約2m、ガレージ方向は約3mの広さなので、床の根太として長さ6ft(約1.8m)を6本と、8ft(約2.4m)2本の2X4材を組んで、その上に壁と同様のOSB合板を張りました。なおこの根太の一部(壁側)は、大雨の時にクルマの方から流れてくる雨水に対する耐水加工をしています。

  2X4材による根太枠の組み立て        OSB合板3枚の床で小屋風のサイクルピットに 

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〇バイクの収納

出来上がったサイクルピットには現在4台のバイクを収納しています。その内1台はディスプレイハンガーにかけ、もう1台は2つの滑車からなるバイクリフトにぶら下げています。あとの2台はすぐ走りだせるような状態で置かれており、またこの状態でバイクの調整・換装作業は十分できる広さになっています。

     ディスプレイハンガーはカッコイイ      バイクを4台収納、作業スペースとしても十分
図では3台のバイクしか見えませんが、左上にバイクリフトがありもう一台収納できます。

このバイクリフトは、バイク吊下げ時に天井から落下する心配を確実に防ぐことと、プーリー台の取付けを容易にするために、まずガレージの鉄製の梁に厚さ15mmの木材の板を渡し、梁の位置にタッピングビスで固定しました。

次にこの板に前後のプーリー台を木ネジで固定することで、取り付け作業を簡単かつ確実にすることができました。
なおこの板の固定後には、人がぶら下がっても大丈夫なことを確認しています。
天井から吊下げ収納
バイクリフトを使うと、狭い場所でももう1台分の収納ができますが、その上げ下げの場所は開けておく必要があるため、あまり頻繁に使う場合は使いづらく、比較的乗ることがないバイクの保管用として考えた方が良いと思います。

またバイク保管にはスタンドが必要ですが、右図は棚受け金具を壁に固定し、ここにサドルを載せることで後輪を浮かすバイクハンガーです。これは帰ってきて、そのままヒョイと載せるだけなので非常に便利です。
棚受け金具のバイクハンガー
さらにこの棚受け金具を2つ使い、その上にトップチューブを載せて全体を浮かせればホイールを動かすことができるので、ディレイラーなどの調整がそのままできるので大変便利です。なお周囲の壁面には棚や部品かけの網を取りつけ、工具や部品をそのまま置いたりぶら下げたりしています。

以上のように今あるモノをうまく利用するのが第一歩だと思いますが、もし庭にスペースがある場合は、思い切ってログハウス風の小屋をドンと建てるのが理想的だと思います。小屋にバイクを並べて、お茶を飲みながらカスタマイズを考えるようなリタイヤ生活が送れたらサイコーですね。

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