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 携行品の収納について

              ・ライドでの携行品と収納
              ・バッグ類の比較
              ・フロントバッグとサドルバッグの工夫
              ・ハイドレーションザック
              ・交通安全お守り
ライドでの携行品と収納

走る距離にもよりますが、最初は何を持って行った方が良いか、それをどのように携行していくのか、などが良く分かりませんでした。そのためいろいろな衣類やバッグを購入して、物の入れ具合取り出しの便利さなどの試行錯誤を繰り返しました。もちろん人によって携行品は異なると思いますが、参考になるかもしれないのでまとめておきます(衣料品は除く)。なおこれは日帰りのライドを想定しています。
 
 1.パンク対応の、替えチューブ、タイヤレバー、携帯ポンプ(またはCO2ボンベ)
 2.携帯工具、ワイヤー鍵
 3.飲料ボトル、昼食、菓子類
 4.汗ふき用ハンカチ(タオル地)、トイレ用ハンカチ、ティッシュ
 5.免許証(身分証明書)、サイフ、家やクルマの鍵
 6.スマホ
 7.筆記用具、メモ帳、医療品類、...交通安全お守り

など、結構ありますが意外と7.を除けば誰でも必携品ではないかと思います。
またこの中で特に携行方法に悩むのがスマホです。スマホは衝撃などを避けられる場所でかつすぐ取り出せることが必要ですが(ライド中に使わなければ必要ないが)、昨今のスマホは画面が大きくなり小さなバッグやポケットからはみ出してしまうことも検討課題です。

これらを携行するには大体次のような方法が考えられると思います。
 ・バイクのフレームに固定されたバッグ(ボトルゲージを含む)
 ・ウエアのポケット
 ・身に着けるザックやポーチ類

ここでまずバッグ類には装着する場所でいろいろなものがあり結構収納力がありますが、基本的に「カッコウが悪い」という「欠点」があり、できれば使いたくないという人は多いと思います。

次にウエアのポケットですが、サイクルジャージに特有なバックポケットにはある程度のモノが入ります。しかしライド中にその重さやカサばりが気になることも多く、なるべくなら何も入れたくありません。

ザックやポーチ類はこの中で抜群に収納力がありますが、担いでいることによる背中の圧迫や腰の違和感など、特に暑い時のザックはとても使えるものではありません。そこでサイクリング用品以外に目を向けると、結構使えそうなグッズがあります。

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○バッグ類の比較

バイク用のバッグ類には、取付ける場所に応じていろいろな種類があります。今まで8種類ほどいろいろなバッグを使ってみましたが、それぞれ使い勝手に一長一短があり、また取付けた時のカッコウもありなかなか難しいと思います。
なおバッグの収納スペースは、出発時に着ている衣類を途中で脱ぐこともあるので、その分の空スペースも用意しておく方が良いと思います。

→ サドルバッグ

サドルバッグは比較的多くの人が付けているようですが、このサドル下の位置はテールライトやリアフェンダーなど他のアクセサリと競合することと、後ろから見てカッコウが悪いと思う人も少なくありません。

右図のサドルバッグは、ほとんどの人が使っている定番だと思います。

サイズは大体3種類あり、替えチューブや携帯工具だけを入れる場合は一番小さいもので十分ですが、シートチューブの長さとの兼ね合いで取付けられる一番大きいサイズを選んでおいた方が良いと思います(写真はMサイズ)。

一般的にはパンク対応の備品を入れておくのがフツーの使い方ですが、これらの収納専用品としてボトルホルダに差し込むタイプの「ツールボトル」があります。
ツールボトルが便利なのは、複数のバイクに乗る場合、替えチューブ・工具類をそれぞれのバイクに用意する必要がなく、このボトルを差し替えるだけで良いことです(ただしチューブのサイズ幅は同じである必要がある)。

右図のツールボトルは柔らかい素材でできており、ボトルホルダへの脱着も容易です。

内部にファスナー付のメッシュポケットがあり、替えチューブ、タイヤレンチ、携帯型アーレンキーセット(六角レンチ)、ドライバー、ポンプ代用のCO2ボンベ、作業用手袋などを入れてあります。
ツールボックスの右側に携帯ポンプがありますが、携帯ポンプは長さがあるためこれを収納できるバッグはなかなかありません。フツーはこのようにボトルホルダに取付け板を挟んで、回転するペダルと干渉しないように取付けますが、結構ペダルや靴などと微妙な距離関係となり苦労する場合もあります。

→ フレームバッグ
                                   トップチューブバッグ
サドルバッグは定番ですが、これ以外にいろいろな場所に付けるバッグがあります。

その中で比較的便利に使えたのがトップチューブの上に乗せるトップチューブバッグです。このバッグは目の前にあるので使い勝手が良く、貴重品なども安心して入れておけるのと、取り付けたカッコウも割合悪くありません。

しかしこの位置はペダリングで膝があたる場所になるので、その幅は限定されあまり大きいものは収納できません。

例えば最初この中にスマホを入れておいたのですが、買い替えたスマホのサイズが大きくなったので収納ができなくなったことがありました。

チューブ間に取付けるバッグ            
この他にトップとダウンチューブの間に挟み込むものや、ステム上に乗せるものがあります。

トップとダウンチューブの間に挟み込むバッグは、収納スペースが結構あり長尺ものも入ります。ただしバッグの形状とチューブ間の形状がうまく合わないと使えません。

またダウンチューブのボトルホルダが使えなくなりますので、あまり使っている人を見かけることはありません。
                                    ステム上に取付けるバッグ
ステムの上にのせるように置くバッグでは、蓋にスマホが入れられるようになっており、ライド中のスマホ利用ができることがウリのバッグです。

しかし実際に使用してみるとカバーのビニールに光が反射するので、思ったより良く見えません。また太陽が上にくる夏は、スマホの画面自体が良く見えず、かと言って輝度をMaxに上げる訳にもいかず(バッテリー消費が大)、結局すぐオクラ入りになりました。

このバッグの収納スペースはソコソコですが「スマホをサイコン代わりに使う」という使い方をしない場合は、あまりカッコウが良くないのでオススメできません。

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フロントバッグとサドルバッグの工夫

バッグの中で一番収納力があるのがフロントバッグです。収納スペースが大きいため使い勝手は大変良いのですが、バイクを前面から見たときのカッコウが気になる場合はNGです。またあまり重いモノはハンドルの操作に影響するので入れられません。

売られているモノの中には、ワンタッチで脱着ができて持ち運ぶことを想定した製品(左下図)もありますが、このぐらい大きくてガッチリしていると、昔のロードバイクを思い出す、ややアンティーク気味なスタイルになります。

下右図は自転車用品として売られているものではなく、フツーの肩掛けポーチをハンドルに吊下げてみたもので、ポーチの後部にアルミ棒で自作した取付け用リングを付けて、ハンドルにタイラップで吊下げるとともに、左右のリングをベルの取付けバンドで固定しています。

 
ハンドルに脱着可能なフロントバッグ         ポーチを流用したもの        


またこれより大きいバッグとしてヒップバッグをフロントバッグに流用する工夫をしてみました。これは子供が使っていて、もうイラナイとしまっておいたものですが、横幅が28cmでハンドル間隔にピッタリです。またブランドもマアマアなので見た目も何気に立派です?

ハンドルへの取付けは、バッグの後部にあった肩吊下げ用のリングを利用して吊下げています。またこのままでは走行中にバッグの下が前後にバタバタ動いてしまうので、図のようにバッグのウエストベルトをハンドル先端に回して固定しています。さらにこのままではバッグのカタチが崩れてしまい開閉がスムーズにいかないので、百均で買ったプラスチック製の下げ袋を入れています。

 
ヒップバッグをフロントバッグに流用           ウエストベルトをハンドル先端に巻き付ける


このヒップバッグは他のバッグに比べその容量は非常に大きく、これ1つで他のバッグやザックはいりません。また横幅があるので、結構苦労する携帯ポンプや輪行袋などの長尺モノもストンと入ります。ただしハンドルからすぐ脱着という訳にはいかないので、その場合は取り付け方法にもうひと工夫が必要です。

次にフロントバッグは前から見た「美観」の点からはイマイチ難点があり、あまり使っている人は見かけません。そこで市販されているフロントバッグをサドルバッグとして流用してみました。この場合一番の問題はサドルに固定する方法ですが、ここではサドルの裏にあるビスを利用してこれにバッグを吊るジグを挟み込み、このジグにバッグの上にある取付部分を差し込んで固定しましたが、この様にするとガッチリ固定され走行中の振れにもビクともしません。

またこのバッグはサドル幅より長いのでこのままではペダリング中に足が触ることがあります。そこでバッグを後方に押すために、新車納入後に最初に外す(?)反射板を使い廃物利用に一役買わせています。

このバッグは後方から見ればあまりカッコウが良くないのかもしれませんが、自分には見えないのでまったく気になりません。また当然ですがかなり大きな物も入りますので遠距離のライドなどにはとても重宝しています。
 
フロントバッグをサドルバッグに   サドルにバッグ固定用のジグを付ける 反射板でバッグを後方に押している

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○ハイドレーションザック

身に着けるモノで携行する方法として、ランニング用品として売られているモノの中にサイクリングにも使って便利そうだな、と思われるものがあります。

                               ハイドレーションザックは使えそう   
その中でハイドレーションザックと呼ばれるザックは、もともと背中などにボトルを収納し、吸出しチューブを口に回して「走りながら給水する」というサバイバルレース?用に考えられたモノのようですが、このザックは肩掛けベルトの幅が広く、そこに複数のポケットがついています。

またランニング用であるため背中の通気性が良く考えられており、サイクリング用のザックのように背中全体が暑くなりにくくなっています。

さらに全体が非常に軽いため、肩に対する負担が小さく背負っていても気になりません。
                             アクセスが良いポケットが多く大変便利
入手したザックは、肩掛け部分にジッパー付きポケットとその外側にフタなしのポケットが、また腰部分にサイドポケットがあります(全部で6個のポケット)。

肩掛け部分のポケットは結構大きく、6.21インチの比較的大きなスマホがスッポリ収まり、ジッパーでフタができるので安心です。またその外側のポケットも大きく結構モノが入ります。

サイドポケットにもジッパーが付いていますが、これはティッシュ程度の大きさのモノしか入りません。

このポケットには、スマホ、財布・免許証、ティッシュ、ハンカチタオルなど、ライド中に使うものや身に着けておきたい物をすべて収納でき、すぐ手が届くので大変使い勝手が良いと思います。

このようにランニング用ザックはサイクリングでも便利に使えそうですが、このザックは背面にもフツーのザックのような収納スペースがあり、衣類や雨具など結構かさばるものも入るのでハイキングにも使えると思います。

                           真夏でも使用できるより簡便なハイドザック
しかしその反面背中の通気性は限られるので真夏に担ぐことは暑くてとてもできません。

そこで背面も含め、全体がメッシュでできた夏場でも使えそうなザックを探して見ました。このザックは簡易型でポケットが左右2つしかなく、しかも浅いので6.21インチのスマホを入れると上にはみ出します。

走っている分には落ちることは無いのですが、靴紐を直す時などでかがんだ時に前に落ちる可能性があります。そこで落ちないように押さえるベルトを着けてみました(⇒)。

このベルトはポケットの上にマジックテープで押さえられるようにしてあるので、大きな衝撃でもない限りスマホが落ちる心配は無く安心して走れます。
ただしフツーのサイクルザックと同様に背負った姿はあまりカッコが良いものではありません(交通整理のオッサンに見える?)。特にカッコイイ(?)サイクリングジャージが台無しになるかも知れませんので、これがベストだとも言い切れない所があります。

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○お守り
必携品になるかどうかは分かりませんが、ロードバイクに乗るときは必ず「交通安全お守り」をつけることにしています。

東京では多摩サイの起点、羽村堰の先にある阿蘇神社の「自転車お守り」が有名ですが、その他に自転車のお守りがある神社はあまり見かけません。

右図は「寅さん」で有名な葛飾柴又の帝釈天で偶然見つけたもので、このようにハンドル周りに巻いておけるようになっています。おかげさまで、今まで大した事故なしでロードバイクを楽しんで来られました?!

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