〇クルマ&ライドのススメ
スポーツバイクを初めて最初は近場の公園や自転車専用道を走り、次第に一般道を走ったりというのがフツーの流れですが、近場を乗り回すのが飽きてくると、より遠くへ行ってみたいと思うようになります。
しかし自宅から行ける距離は限られているので、その場合は電車に乗って(すなわち輪行で)と考えると思いますが、年寄りには人目のある駅前でバイクを梱包したり開梱することや、総重量が10kg近いかさばる物を持って、駅の中をウロウロするのはややハードルが高いと思います。
そこでオススメなのはクルマに積んで適当な駐車場に止め、そこから走るというクルマ&ライドです。車にバイクを積むのは思っているよりずっと簡単です。いわゆる1BOXカーやミニバンでなくても、前輪を外せばほとんどの車種で積載が可能です。
クルマ&ライドが良い点は、バイク以外のものを持って行けることです。例えば(携帯用でない)工具一式や高圧ポンプ、着替えなど何でも積めるので、もしもの時の安心感が違います。また椅子、テーブルも持っていき、駐車場に帰ってきてクルマのソバでゆっくり休んだり、着替えをしたり、また帰り道に立ち寄り湯で汗を流すなどの楽しみもあります。
遠征でなくてもサイクリングロードやヒルクライムコースのそばにある駐車場を利用すれば、日常的にサイクルライフを楽しめます。何よりもそこに行くまでの車道走行が省略できるので、自宅から一般道を走って行く場合に比べ疲労感や緊張感は大幅に軽減されます。
TOPに戻る
〇ステーションワゴン系への積載方法
ミニバンなど背の高い車を除き、バイクをクルマの中に積むには、右図のよ
うなフォークの車軸を固定する器具(車内用サイクルキャリア)の利用方法
があります。
これはバイクの前輪を外し、後部ドアからバイクを後ろ向きに入れて、この
器具に前輪フォークを固定するというものですが、後部ドアがあるステーシ
ョンワゴン系で、後部座席を畳んでタイラにできるクルマに限定されます。
このキャリアを適当な板と金具、ボルトなどで下図のように自作してみまし
た。これは製品と異なりフォークの固定部が動かせませんが、2台のバイク
を何の問題もなく積むことができました。ただしバイクを固定する必要があ
るので、車内にロープを固定するフック等が無い場合には何らかの工夫がい
ります。 |
|
|
次に、ある時「後部座席の前に入るかもしれない」と思って、試しにハンドルをフレームに対して90度に曲げた状態で入れてみたところ、サドルもそのままで入れることができ、またロープによる固定も必要ありませんでした!
ただしハンドルの幅(ここでは400mm)が微妙に影響し、ハンドルが長いMTBなどでは難しいかもしれませんが、もしキャリアを買う予定がある場合は一度試してみてはいかがでしょうか?
またさらに2台目をバックドアから前向きに入れて、後部座席を畳まずにその中央の隙間にフォークを入れてみたところ、これも何の問題もなく積むことができました。ただしロープなどで固定する必要があります。この場合ハンドル幅は関係ありませんが、室内高によりサドルを下げる必要があるでしょう。
なおクルマのサイズは 全長4615 X 全幅1750 X 全高1615 及び 室内長2565 X 室内幅1490 X 室内高1240 です。
ここで外した前輪は走行中の泥などが付いていることがあり、車内を汚すことも多いので、右下の写真のようなホイールバッグに入れて積んだ方が良いと思います。
1台は後部座席の前に、2台めはこのように座席の間に積むことができる 前輪はホイールバッグに入れて積む |
|
|
|
|
TOPに戻る
〇ミニバンへの複数台積載方法
もしサイクルライフにズッポリはまり、クルマ&ライドに良く出かけるようになったらミニバンへの乗り換えをオススメします。当然ですがミニバンでは前輪を外す必要もなく、バイクをそのまま積むことができますが、複数台をカンタンに載せるには工夫が必要です。
購入するミニバンを選ぶ場合、地面から床までの高さがなるべく低いクルマがオススメです。これはカタログで「低床」をうたっているクルマで、積載以外でも重心が低いためローリングが少ない特徴もあります。
(2000CC級のミニバンではトヨタ、ホンダのミニバンが低床で、日産のミニバンは床がかなり高い)
購入したミニバンはホンダ・ステップワゴンの後席(2席め)がキャプテンシートのモデルです。この場合1台搭載ではそのまま前輪を座席間に入れ、ハンドルを両座席の背に適当に固定すればOKで何の問題もありません。
バイクが複数台の場合は、分割可能なベンチシートのモデルであれば座席を縦に畳むことができるので、前輪がそのままでも搭載は可能ですが、このクルマのように座席が畳めない場合は、座席を目いっぱい前にスライドしても前輪を横に曲げないと入りません。そこでバイクを固定するには、ロープであちこちに引っかける様になるのですが、これをシンプルにまた簡単にできないかと検討してみました。
まず車内でバイクを固定するにはどうすれば良いか、を考えた場合、ハンドル中央部分を何らかの方法で吊り下げれば良いことが分かります。webを検索すると座席の左右にあるグリップを利用してパイプを吊り下げ、これにハンドルを掛ける工夫が紹介されていますが、ここではもっと簡単に、自転車の荷台用ロープで直接吊り下げる方法を試してみました。
このようにロープで引っ掛けておき、座席を後ろにズラセて前輪にあてれば簡単に固定でき、かつ座席にも座ることができます。なおペダルやギアの保護・車内の汚れと傷防止のため、接触する部分にアテ布を挟んでおきます。
なおバイクを車に入れる場合、(広い車庫をお持ちの方は別ですが)後部ドアを開ける必要はありません。座席をズラセて開いた所から後輪を先に入れて行けばそのまま載せられます。現在では左右1台づつこの方法で、またもう1台を中央にはさんで3人・3台の搭載が簡単にできますが、より工夫すれば4人・4台もできるのではないかと思います。
もっとも前輪を外せば何の苦労もなく4人・4台はラクショーですが!
TOPに戻る