バイクイジリあれこれ
           ・バーエンドバーを内側に  
           ・10S用のホイールを11Sで使う   
           ・ミッシングリンクでチェーン交換   
           ・ホイール・ハブの分解整備         
           ・乗り心地の改善(サドルとハンドル
         
○バーエンドバーを内側に

クロスバイクのストレートハンドルを長時間横に握っているのは結構大変で、ロードバイクのようにハンドルを縦に握る方が疲れません。そのためハンドルの先端にバーエンドバーを付けることが多いのですが、このバーエンドバーを握った状態ではブレーキレバーやギアチェンジレバーに手が届きません。

そこでこのバーを右のようにブレーキレバーの上に移動させてみたところ、非常に操作感が良くなり安全面でも優れていることが分かりました。

このバー(取りあえずセンターバーといいます)があると、自然に人差し指がセンターバーに乗る手の形になり、そのままブレーキレバーが引けます。

またギアチェンジは少し手を開くだけでチェンジレバーを操作することができ、この形にしてからは本来の左右のグリップを握ることがほとんど無くなりました。


ただしこのようなバーエンドバーは、ハンドル取付け穴が貫通しているタイプしかできません。またブレーキ、ギアチェンジレバーやベルなど全体を動かすことになります。

ストレートハンドルのバイクに乗っている方には、大した費用と作業時間もかからないのでオススメですが、カッコイイと思ってバーエンドバーを付ける向きには関係のないハナシかも知れません。

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○10S用のホイールを11Sで使う


ここ数年で105以上は11Sにグレードアップされましたが、10S時代にタイマイのお金を払って軽量なホイールを購入していた人は捨てる訳にも行かず、なんとか11Sハブに使えないかと考える向きもあるかと思います。

そこでネットなどで情報を集め、次の2つの方法を試してみたところ、どちらも問題なく使うことができました。ただしこれはメーカーのシマノからは推奨できない方法なので、トラブルがあっても自己責任ということになります。

まずベースとなるスプロケはアルテグラ用CS-6800(左下図)で、ギア構成は 11-12-13-14-15-17-[19-21]-[23-25-28] です。「方法その1」はこのまま14Tを抜き、[23-25-28]の後ろに11Sのハブに10Sのスプロケを入れる場合に使用する1.85mmのスペーサー(左下図)を入れます。この構成ではディレイラーの調整もほとんど無いままで、問題なくギアチェンジが可能でした。

  1.85mmのスペーサーとCS-6800スプロケット  CS-5700の12T/13TとCS-6800の14T以降を組合せ

「方法その2」は、どうせトシヨリは11Tを使うことはないのだからこのギア構成で11Tだけを除く、というものですが、ネットの情報ではそのままでは使えないのでまず12Tが先頭ギアである他のスプロケ(105でもいい)を入手し、その12Tと次の13Tだけを使うことになります。なお「その1」と同様に[23-25-28]の後ろには1.85mmのスペーサーを入れます(上右図)。
右上図で最初の2枚がCS-5700の12Tと13T、その次がCS-6800の14Tですが、その歯のラインがきれいに合っていることが重要です。この方法では12Tからスムースなギアチェンジが可能になりますが、ディレイラーの調整幅は少し大きくなりました。

両者の方法とも、右のような専用工具によるハブへのスプロケ脱着作業になりますが、スプロケを外すのに多少コツがいるので最初は少し戸惑うかもしれません。
ネット情報では11SのTOPギアだけを抜いて10Sには設定できない、とされていますが、実は11Tだけを抜いてこれをやってみたところ何とか10Sで使えることが分かりました。この場合も後ろに1.85mmのスペーサーを入れ、締め込みの深さがやや浅くなりますが問題ありません
ディレイラーはカセットの位置がやや外側にずれる分を調整する程度で、10から11段に入れてもレバーが動くだけでチェーンが外れることもなく、12Tから28Tまでスムースに変速ができます。機会があったらダメモトで一度試して見てはいかがでしょうか?

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○ミッシングリンクでチェーン交換

チェーンを交換するにあたって、写真のようなミッシングリンクを使ってみました。ミッシングリンクはフツーのピンでチェーンをつなぐ形式と比べ、脱着が繰り返しできるというものですが、無制限に可能ではなく、やはり数回程度が推奨範囲だそうです。

チェーンの交換では特殊な工具の「チェーンカッター」が必要です。また無いと不便なのは、リンクでつなぐ時にチェーンを引っ張っておいて半固定しておく「針金」です。
チェーン交換に必要なもの(工具はミッシングリンク専用)  チェーンを引張り半固定する「針金」

チェーン交換の最初の作業は、現在のチェーンをチェーンカッターで切断します。といっても実際は、まず頭の黒い接続ピンを見つけ、チェーンカッターの軸を当てて押し込みます。

 チェーン接続ピンを見つける            チェーンカッターの軸を当てて押し込む
次に交換するチェーンの長さ調節ですが、今あるチェーンと同じスプロケで使う場合には、そのリンク数と同数にして余分な分を切ります。この時ミッシングリンクを使うので、その1リンク分を加え切る分を1つ増やす(短くする)ことがカンジンです。

長さが決まったチェーンをディレイラーからスプロケ、クランクと通していきますが、特にディレイラーの通り道を間違えないように注意します(間違えるとガラガラと引っかかるのでスグわかる)。チェーンの接続点を下側に持ってきて「針金」で緊張しミッシングリンクをかけます。この時ミッシングリンクには上下があり、リンクが上に行った時に刻印されている文字が「11S」のように見えるようにします。

この状態でミッシングリンクを水平に押して嵌めようとしても動かないと思います。リンクをセットするには後輪を地面に置き、ブレーキを握ってペダルを上から押し込むと「カチツ」といってリンクが嵌ります。
ミッシングリンクをセットしてもこれ以上嵌められない チェーン交換後(上で11Sの文字が見えるようにする
なおチェーンそのものに表裏がある場合はメーカーの文字がある方が表ですので、交換する前にチェーンを良く確認しておくことが必要でしょう。

チェーンの交換時期は数千km程度と言われていますので、多分その必要はまだなかったのかも知れませんが、交換してみた結果は、回している時の音が変わって滑らかになった感じで、心持ぺダリングが軽くなったような気がします。
何でも一度やってみるものですね!
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○ホイール・ハブの分解整備(ベアリングのグリスアップ)

ホイールのハブは玉軸受のベアリングになっているため、定期的なグリスアップが必要とされています。特に中古で入手したホイールはどのように使われていたかが分からないので、一度ハブを分解してグリスアップしておくのが安心です。

シマノ WH-R600(フロント:744g、リア:912g)
このホイールはクロモリ・ロードのCaramita due用にシルバーで軽めのホイールを探していて入手したものです。
WH-R600はギアの最大枚数が10Sの時代のものでかなり古く、見た目はきれいだったのですが一応ハブを分解して点検することにしました。
         WH-R600のハブ   (スポークの張り調整がハブ側で行う構造になっている)  
ハブの分解はベアリングを押さえている蓋と、その外側にある止めワッシャーを緩めることで軸が抜けます。ネジはフツーの順ネジです。ただし押さえ蓋側は厚さが無いので、ハブ専用の薄いスパナが必要です。

軸を抜くとベアリングが見えますので、これをピンセットで1つづつ注意深く取り、ベアリングとケースのグリスをキレイに取り除いておきます。
なおR600のフリーボディ側のワッシャー径は20mmΦとやや大きいです(通常は15〜18Φ)。

              軸を抜くとベアリングが見えるので注意深く取ってグリスを取り除く  
ついでにフリーボディも抜いてみたところ、何とラチェットピンの1つが逆になっていることを見つけてしまいました。本来ならあり得ないのですが、中古品はどのような経過を辿ってきたのかが分からないので、この様なこともタマにはあるのでしょう。

フリーボディのラチェットピンが1つ逆向きだった!(右下)   正常な位置に再セット
キレイにしたベアリングケースに新しいグリスを充填して元通りに組み立てますが、一番重要なのはベアリングの蓋の締め具合です。これがキツイと回転が鈍くなり、弱いと軸の左右のガタが生じますが、実際の組上げの感覚としては、ガタがあまりない状態ギリギリにセットしています(玉当たり調整)。なおグリスには自転車ハブ専用のものを使います。

シマノ WH-RS80-C24(フロント:629g、リア:887g)
シマノのRS80/RS81は「軽いホイールに替えてみよう、と思って比較的安価のものを探す」とこのホイールになる、というぐらい良く使われているホイールです。重量は1.5kg程度なので、完成車についているホイールをこれに替えると、感激するぐらいその効果を実感することができます。ただし新品でない場合は、一度ハブを分解して点検してみる必要があるでしょう。

ベアリングを取り除き清掃したハブ     抜いた軸とベアリング押さえ蓋 ベアリングとハブスパナ
シマノ WH-9000−C24(リア:809g)
シマノのWH-9000は、ヒルクライム用のホイールとして真っ先に出てくる定番のホイールです。このホイールはベアリングの玉当たり調整が「デジタルアジャストシステム」という構造になっています。また軸の抜き取りはスパナでなくアーレンキー(六角レンチ)で行います。

具体的にはアーレンキーを左右の軸に差し込んでどちらかを逆回しするのですが、結構固いのでアーレンキーが挿入できる程度の径のパイプを使って長くし、その先に力を入れて回すとネジが緩みます。

デジタルアジャストシステムというのは、いかにも電子的な響きがありますが、実際には写真の様に歯のついた押さえ調節部品を回すことで玉当たり調整がディジタル的にできる?、というものです。またこの部品の外側にこれを覆うカバーがあり、QRの締め付けがこの調整後でも変わらない、とされています。
当初はグリスを交換しようとして分解したのですが、比較的きれいなのでそのままで良い、と判断したので玉当たり調整のみでこの作業を終えました。

ホイール・ハブの分解・調整は、バイクの整備作業の中でもやや難しい部類に入るのかもしれませんが、フツーの工業製品でベアリング1つ1つを取り出せる様な簡単な軸受はあまりなく、機械としては簡単な構造だと思いますのであまり難しく考える必要はありません。
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○乗り心地の改善

ロードバイクの乗り心地というコトバについてですが、例えば「カーボンフレームはアルミフレームに比べて乗り心地が良い」が感じられるレベルの乗り心地という意味であり、例えば路面からくる振動・衝撃をどの程度和らげられるか、ということではないでしょうか? 

ロードバイクを機械と考えると、重要なのは「人が与えるエネルギーをなるべく損なわないで車輪に伝える」ということなので「我慢できるのならどうでもいい」になると思いますが、しかし趣味の世界で、しかも高齢者にとっては「多少エネルギーを損してもいいのでもう少し乗り心地を良く」と考えると多少の改善の余地はありそうです。

一番効果的なのはタイヤを23Cや25Cから28Cに太くして空気圧を8〜7ataから6ata程度に低くすれば、カーボンフレームとアルミフレームの差よりよっぽどフンワリします。ただし漕ぎだしや坂道では重くなります。

サドルについて
またほとんどの人が悩んでいるのがサドルです。サドルは乗り心地の他に大事なところへの圧迫という問題もあり、コレダという解はなかなか得られません。これはいろいろと試して見ても買ったサドルに埋もれるだけ、というサドル地獄という言葉があるくらいで、必ずしも柔らかいモノや高価な方が良いとは限らないのが難しいところです。今までのところ10個程度のサドルを使ってみましたが、やっぱりこれがイイと落着いているモノはあまり高いサドルではありません。

割合高めのタイオガ・ツインテール        定番と言われるフィジーク アリオネ WING・FLEX K:ium
今のところ一番合っているセラ・イタリア(少し固め?)  完成車についてきた柔らかメのサドル
また多くの人がウエア(パッド入りパンツ)で凌いでいますが、パッドの厚さやカバー範囲も微妙に違い、これも同様に合う合わないがありますので全て一度試してみることになります。

ハンドルへの工夫
手に加わる振動もそれなりに改善の対象です。カーボンハンドルにすると多少軽減することは経験していますが、アルミハンドルでは、ハンドルの高さや取付け角度によっては、ブラケットを握る状態で手のひらがハンドルに当たる部分が痛くなり、長く乗ると両肩まで痛くなる場合があります。

そこで「柔らかい素材をハンドルに巻けば効果があるのでは」と思い、いろいろと試してみましたが、右のような地震対策用に家具などの下に貼り付けるゲルを使ってみたところ、良い感触でハンドルが握れるようになりました。このゲルは、4cm角で厚さ5mmの透明なもので、両面にベタベタの粘着剤が塗布されています。
まずこのゲルをカッターで半分に切るのですが、両面の粘着剤のためこれが結構難しく、きれいにはできませんでした。
そこで、これを右のように2つ並べて押し付け、仮固定状態にしておいてこの上からバーテープをそのまま巻きつけてしまいます。
なおワイヤーのテープ処理は先にやっておきます。

もしハンドルから手への振動を和らげたい場合には、お金もかからずスグできるので、これはオススメです。


また走行中ずっと握っているハンドルには、できるだけ手に感触が良いことが求められます。握りの感触と言えばバーテープの材質が良く話題になりますが、握りの太さも関係します。

もちろん手の大きさにもよりますが、握ってみて細いと感じる場合は適当な緩衝材を巻いて太くすると格段に感触が良くなり、ハンドルを握るのが楽しくなります。

左は緩衝材を巻いて約40Φ 右は未処理(約25Φ)  パイプの断熱や包装に用いる緩衝材を利用
ここで使用した材料は、バイク配送時にフレームチューブに巻きつけている緩衝材の廃物利用で、これを適当な長さに切ってビニールテープでハンドルに巻き、バーテープで処理します。ただし図のようにハンドルの径が変わるのでカッコウはあまりよくありません。

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