・SDRドングルとアプリでトランシーバーのバンドスコープ・FTdx3000のバンドスコープ(9MHz IF OUT/RF OUTの利用)・FT991のバンドスコープ(70MHz IF OUT の引出し改造) |
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FTdx3000の背面にあるIF/RX出力端子 |
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A、BのIF out/RX out 出力端子はミドルクラスのトランシーバーに限定されますが、逆にこれがあるトランシーバーを持っているのなら、SDRドングルを使わない手はありません。 しかし最近では@の機能を持つ「SDRアンテナシェアラー」と呼ばれる装置が安価に入手できるようになり、古いトランシーバーやエントリークラスのトランシーバーでもSDRによるバンドスコープがずいぶん簡単に実験できるようになりました。 |
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OmuniRigのトランシーバー設定ウインドウ |
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AはSDR受信アプリとトランシーバーの受信周波数、モードを同期させるアプリケーションで、ダウンロード後インストールするとPCのProgramFilesにAfreetというフォルダが生成され、そこにOmniRigが入ります。 ここでOmniRigを実行すると、トランシーバー設定ウインドウが開きここでトランシーバー名、ポート番号、ボーレートを設定します(他の項目はそのまま)が、同時に2つのトランシーバーを認識することができます。 このようにOmniRig自体はそのPCで認識したトランシーバのCAT信号を制御するもので、SDR受信アプリケーションとは別に設定するものです。 |
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7MHz帯 RXoutをSDR Consol V3で受信 |
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FTdx3000について、次のような組み合わせでRXout/IFout を受信してみました。 SDRドングル: RTL-SDR(8bit)とNSi.SDR(12bit)SDRアプリ: HDSDR、SDRuno、SDRConsoleV3 この中でベストチョイスと思われたのはSDR Console V3で RXoutを受信するスタイルでした。 |
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パンアダプター基板 PAT-70M |
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パンアダプターには引き出すIF周波数に対して幾つかの種類がありますが、FT991ではPAT-70M(70MHz)を選ぶことになります。 この製品の具体的な使用方法については、販売元のページに各トランシーバーのIF信号を引き出すポイントの回路と、リグに実装した写真入りの記事が掲載されており、最初はこれを参考にしてFT991への実装を行いました。 |
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回路図上のIF信号引出ポイントと基板実装図面(Webの記事に掲載されている) |
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ルーフィングフィルター前のIF信号引出ポイント(FT991のサービスマニュアルより) |
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実際のIF引出ポイント(MAIN基板) |
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HDSDRで144MHz帯のバンドスコープ |
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以上の実装を行い、FT991でHDSDRによ り144MHz帯のバンドスコープを表示させ ることができました。ただしこの実装作業 は対象になる基板上の素子が非常に小さい ため、先端を針状にできるハンダゴテと手 放し作業が可能な「拡大鏡」が必要です。 なおHDSDRの設定では、RTL-SDRの設定 値の内、「ExtIO」をクリックして「HF DirectSampling」を「Disable」にする必 要があります。 |
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