◆ 2入力4出力アンテナセレクタ◆FTdx3000用アンテナ自動セレクタ◆アンテナセレクタの拡張(FTdx3000とFT991の切替回路増設)◆アンテナセレクタのバンド表示(その1 ロジック回路で構成)◆アンテナセレクタのバンド表示(その2 マイコン と 7セグシリアルドライブ)◆アンテナセレクタのバンド表示(その3 プログラムと基板実装) |
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回路構成は単純に、トランシーバー側に1個、アンテナ側に3個のリレーを使って、トランシーバー側は2つの押しボタン、アンテナ側は4接点のロータリースイッチで各リレーをON/OFFしています。 ここで各リレーは手持ちの同軸リレーを使っていますが、HF帯では一般的なリレーでも使えると思います。またこの回路の収納BOXは2つに分けられ、同軸ケーブルとリレー駆動信号コードでつないでいます。 |
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アンテナセレクタ(正面) 背面(同軸ケーブル接続状況) | |||
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FTdx3000 バンドデータ(Eは5V出力) |
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「LINEAR」端子(DSUB-15P)のPin4〜7には、BCD出力として5Vが出力され(Eで表記)、これを表にすると右のようになり、各バンドの割り当て番号(バンドNO.)が10進数で表されます。 | ![]() |
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7/14/18/50 を切り替える場合 |
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例えば、現在当局の使用アンテナは4本(7/14/18/50)なので、アンテナがあるバンドだけ上表から抜き出して整理すると、右のようになります。 この表からまず、 バンドデータ A(1:P4)により 7&14 と 18&50 を切分け、次にバンドデータ C(4:P6)で 7/50 及び 14/18 に切分けることにより、3つのリレーで4つのバンドを切替えることができます(P6AとP6Bは連動している)。 |
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FTdx3000用の自動アンテナセレクタ回路図(7/14/18/50 のみ) |
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同軸リレーC,D格納のアンテナ切替BOX |
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このアンテナ切替BOXの筐体は、 一応防水構造になっているのでシ ャック内に置く必要は無く、室内 へ引き込む同軸の本数を半分に減 らせます。 もっともFTdx3000にはアンテナ 端子が3個あるので、この様な装 置を使うアリガタミはあまり無い と思いますが、カミナリが怖い時 にトランシーバーの後ろに手を伸 ばして同軸ケーブルを1本だけ抜 きさしするのは意外と便利です。 |
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FTdx3000/FT991の自動アンテナセレクター回路図 |
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BCD信号で7セグメントLEDにバンドを表示させる 7セグメントLED |
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7セグLEDを表示(上の桁の a セグメントの点灯例) |
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この表からロジックICで回路を組みますが、まず BCD から10進数を得る BCD to Decimal デコーダ(TC74HC42AP)を使います。 しかしこのチップは反転出力なので、例えば3.5MHzの時、デコーダの2の出力端子だけ負(L)で、他全部が正(H)になるので、上の表をそのまま使って論理を考えるのには多少混乱することがあります。 この場合上の表のままで回路を構成するためには、カソードが負の場合に点灯するアノードコモンタイプの7セグメントLEDを使うと、そのままで回路が組めます。 |
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7セグドライバを使う場合では、右の図のように 表示させる値のBCD値を入力すれば良いのでかな りスッキリします。 この場合7セグドライバの出力は H で点灯になる ので、7セグメントLEDにはカソードコモンタイ プを使用します。 |
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7セグメントLEDドライバICを使った場合(左は正論理(反転が必要)、右は負論理) |
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7セグメントLEDドライバICを使って上の桁を表示する回路(その1) |
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いま上の表で左の表記(正論理)を使って回路を構成する場合、7セグLEDドライバへの入力は正論理になるので、右図のようにAND出力をNOTやNORで反転して使うことになります。 ここでさらにこの表記の反転を考えると、上表右に示したようになり(負理論)、この場合はAND出力を反転することなく7セグLEDドライバにつなげることができます。 |
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7セグメントLEDドライバICを使って上の桁を表示する回路(その2) |
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そこで両方を比較してなるべく入力数が少ない方を選ぶことにより、ICの数を減らし、かつ配線をより簡単にすることができます。 右図は上の桁(10の桁)表示で、AとBは上表の右(負理論)を、C、D、P(ドット)は上表左(正理論)を使った回路で、最初の回路よりかなり簡単に構成できることがわかります。 |
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7セグメントLEDドライバICを使って表示する回路(7セグLEDドライバは省略) |
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以上はANDを使った回路ですが、デコ ーダ・74HC42APの出力を一旦NOR で全て反転させておいて、これをOR で構成することもできます。 この方法は上記の方法よりシンプルに なり、さらにゲートの数を減らすこと ができます。 右図はこの方法で上下の桁を表示させ る回路で、多数のNORチップが要りま すが、その他は2入力ORが4、3入力 ORが5なので、ICチップとしては3個 のORチップで構成できます。 |
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ブレッドボードによる回路の検証(14MHzの場合) |
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上の回路を実装する前にブレッドボードで検証してみました。 これはFTdx3000を14メガバンドに設定した時に、バンド割当番号「5」と、バンド表示を7セグLEDで表示させた状態です(なおバンド割当番号の表示回路は回路検証用なので本回路には関係なし)。 このようにブレッドボードを使った回路の検証は必ずやっておいた方が良いと思います。 |
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arduino UNO 開発ボード ATMEGA328PとUSBシリアル変換回路による arduino UNO 互換機 |
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秋月電子 7セグLEDシリアルドライバ基板 基板にピンソケットを付けて7セグLEDを挿入 | |||
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このシリアルドライバ基板を使った7セグLEDへの配線は、ATMEGA328Pのディジタル出力D10とD11、D13の3本だけでOKです。 実装ではATMEGA328Pの基板と7セグLEDドライバへの基板が別になるため、その間の配線が必要になりますが、VCCとGNDを加えて5本となり非常にスッキリと実装できました。 |
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トランシーバーからのBCD出力をディジタル入力で受け、そのA・B・C・Dの値から BCD = A+B*2+C*4+D*8 を求め、バンドNO.(1〜10/1.8〜50)を検出します。 次にこのバンドバンド割当番号からバンドテーブルを参照してバンド表示の上のケタと下のケタの数値を決め、その値のバイナリィデータをテーブルから参照し、それぞれ上/下の順で出力します。 例えば14MHzの場合BCD=5を算出しますので、これよりバンドテーブルから「14」を得、最初に0b01100000を、次に0b01100110を送出すると、その値までカウントし値を保持します。 |
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セレクタ回路とATMEGA328P(一番下) ケースに収納した状態 | |||
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FTdx3000を選択し14MHzに設定 FT991を選択し18MHzに設定 | |||
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